偶然に生まれるかたちに興味がある。
それは手仕事によって具体的になることが多い。
絵の具であったり粘土であったり、
腐食された銅板や破いた紙の断片に触れているとき、
突然魅力的な表情を見せる。

記憶には鮮明に現れる記憶・曖昧で断片的にしか思い出せない記憶がある。
思い出せない記憶のことはいつまでも気になりもどかしい。
銅板を腐食する作品は、思い出せない記憶に似ていて
腐食液まかせでできあがってくる銅板のアウトラインや質感をつなぎ合わせることでなにかをさがそうとしている。

採集した風景の形や色、
それらを組み合わせて、
作品制作している。

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